あいちトリエンナーレ2018

地域には、地元ならではの文化情報誌があります。私は、1969年に創刊された雑誌「C&D」で取材・制作を担当しています。
そのひとつに「あいちトリエンナーレ」があり、第4回は2019年8月?10月中旬に開催されます。
2017年~19年までの掲載記事から、心に残ったお話しをピックアップしていきます。


<C&D170号 2017年夏号 名古屋芸術大学教授の高橋綾子氏への取材記事より>


トリエンナーレに対する評価について思うのは、テレビや新聞などのマスメディア以外に、最近は、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどSNSの影響が顕著になってきたことです。
例えば、豊橋会場では、人間と動物(今回は鳥)を等価に考え表現をする海外作家の作品について、SNSによる発信が相次ぎ炎上しました。トリエンナーレ事務局の方たちは、それらに丁寧に往信し不具合の改善が行われました。
しかし、こうしたことが相次ぐと、アーティストやキュレーターそして愛知県の“自重”が心配されます。
リスクは、現代美術にとって特有のものであり、自重が芸術の敗北につながる場合もあります。
“リスクを恐れず冷静に対応すること”が大事で、キュレーターを中心とした今回の事務局の対応に、私は好感を持ちました。
大切なのは、アーティストもスタッフも行政の方も、やはり?人としてのあり方?なのだと思います(以下割愛)。


私たち広報の仕事に携わる者にとっても、“リスクを恐れない冷静な対応”や“人としてのあり方”は、心にとめておきたい大事なことだと思っています。
私が気になった作品?トリエンナーレ2016豊橋会場 岡部 昌生《「飯田線旧線」夏焼トンネルのフロッタージュ》

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