あいちトリエンナーレ2019~その1~

地域には、地元ならではの文化情報誌があります。私は、1969年創刊の雑誌「C&D」で取材・制作を担当しています。
そのひとつが「あいちトリエンナーレ」で、第4回は2019年8月?10月中旬に開催予定です。
2017年~19年の掲載記事から、心に残ったお話しをピックアップしています。


<C&D171号 2017年秋号 HEART FIELD GALLERYギャラリストの園部知江子氏への取材記事より>


トリエンナーレ2019では、愛知県内の開催場所が増えるだろうと予想されます。
多分、会場づくりが先行して、参加する作家への配慮は後回しになるのではないでしょうか。
作家はトリエンナーレに選ばれたら、疲れていてもテーマに合わせて一生懸命制作します。
ですから、制作して終わりではなく、それらの作品を所蔵したり企画展示したりするというような「トリエンナーレ・コレクション」のようなシステムや場をつくったらどうでしょうか。
作家のためにも観るお客さまのためにも、後々の楽しみが増えるのではと考えています。


作家にとって大事なことは、お客さまに覚えていただくことです。
それには長い時間がかかり、報われなくても作り展示し続けなければなりません。
やがて一握りのお客さまから心に響く言葉がもらえて、それが作家の財産になります(前後割愛)。


広報の世界でも、“制作して終わりではない”作品やストーリーが、次々と蓄積されていきます。
また、制作者として“お客さまに覚えていただく”には長い時間がかかり、報われないこともあります。
しかし、たまにですが、お客さまに認められたときの喜びは心に残っています。


※巻頭写真/ハートフィールド2017個展「公花展 愛の甘いお茶」
ハートフィールドギャラリー入口

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