コミュニケーションを取る

(日本語メモ帖)


大学生の話を聞いていると、「コミュニュケーションを取る」という言い方がよく登場します。
話し言葉として聞いている分には、特にどうとも感じることはありません。
たぶん私も無意識にこの言い方をしているはずです。


ところが文字に起こしてみると、違和感が生じるのです。
「コミュニュケーションを取る」
原稿を書くとき、私はこの表現を使わないことにしています。


言葉は変化するものだとしても、
まだ、日本語の書き言葉として十分成熟していない、と感じるのです。
そして、話し言葉では平気なのに、書き言葉としては許せない理由は、
話し手としては素人でも、書き手としてはプロ、という意識が心の奥にあるからかもしれません。
書き言葉に対して、より厳しい基準を設けているということです。
(こんなこと書いて大丈夫か)


話を戻して、そもそも「コミュニケーション」は「取る」ものなのか?
似た言葉に「連絡を取る」「アポイントを取る」というものがあって、こちらは違和感を持つことはありません。
連絡やアポイントはこちらから取りに行くもので、コミュニケーションは相互で交わすものだからかな?
うん、名答のような気もするが、優等生すぎる気もして、結論はまだ出せません。


名古屋のブランディングデザイン制作会社「リンコムアソシエーツ」
Shoji

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