シンゾー先生の白衣

(雑記)


仕事場の近くの医院に行きました。
胸に違和感があり、別の医師から薦められた循環器クリニック、
つまり心臓や血管の専門医です。
初診の待合室で、どんな先生かなぁなどと考えているうちに名前が呼ばれました。


診察室に入ってすぐに気付いたこと。
先生の服装が、黒いポロシャツに作業ズボンなのです。
それも上下とも、かなり洗濯しました感の漂うくたびれ具合。


私は生まれて初めて遭遇しましたが、
“白衣を着ていない医師”というのは、かなり新鮮です。


でも感じのいい先生で、問診触診がひとしきりあって、
血圧も測って異常なし。「じゃ心電図をとりましょう」ということに。
きれいな看護師さんに案内されて検査室に移動。もちろん私は尋ねましたよ。


「先生は、白衣を持っていないの?」


持ってないはずはありません。
着ない理由がちゃんとあるのです。わかりますか?


看護師さんによれば、
「白衣を見ただけで、血圧が上がっちゃう患者さんがいるんです」


ははー、なるほど。そんな話、どこかで聞いたことがあります。
人間の身体は繊細で、かつ面白くできています。
そういえば先ほどの血圧測定も、職場の健康診断のときよりも低い値でした。
それがポロシャツ効果かどうかはわかりませんが。


再び診察室に呼ばれて説明を受けます。
結局、心配するような問題点は見当たらず、様子を見ることになりました。


退室時、看護師さんにもうひとつ質問してみました。
「ナース服で血圧が上がる患者さんはいないのかな」
「それはありませんね」と、即答でした。
後日、同医院のホームページを確認すると
あいさつ文とともに、白衣を着用した院長の写真が掲載されていました。


名古屋のブランディングデザイン制作会社「リンコムアソシエーツ」
Shoji

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